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中小企業のDX その2(創造的破壊)

2022.04.11

DX 中小企業のDX

こんにちは、いらぶちゃーです。

中小企業のDX、今回は第2回です。
前回は「効率からの脱却」をテーマに書いてみました。

中小企業のDX(効率からの脱却)、
ぜひこちらも ↓ 読んでみて下さい。
https://www.kkctl.co.jp/archives/2491

創造的破壊

今回は「創造的破壊」、これがテーマかなと思っています。

創造的破壊はイノベーションを提唱したヨーゼフ・シュンペーターが使った言葉です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B5%E9%80%A0%E7%9A%84%E7%A0%B4%E5%A3%8A

Wikipedia

ちなみに、イノベーションを学ぶ場合はシュンペーターとクリステンセン
このお二方からスタートするとイノベーションの源流を知り、
体系的に学ぶ(知る)きっかけになるのでは?と思いますのでご参考までに。

さて、皆さんは創造的破壊って言葉を日常的に使っていますか?
もしくは使ったことありますか?
創造的破壊を連呼している人を想像するとちょっと狂気がありそうですが
「使う必要があるとき」というのは色んなシーンでありそうです。

私、実は創造的破壊という言葉をめちゃくちゃ使っていて、実は大好物でした!(過去形)
ちょっと個人的な話になりますが
(ブログがそもそも個人的な話だろ!ってツッコミはなしで!)、
学生時代、村上龍の小説をめちゃくちゃ好んで読んでいたんです。
私の青春時代のバイブルは村上龍でした。

村上龍の小説は創造的破壊がテーマ(もしくは裏テーマ)なものが多いなと思っていて
その創造性と破壊性が文学的にもエンタメ的にも秀逸で、私は大好きだったんです。
なので、感化されやすい時期ですから、
口を開けば「これからは創造的破壊が必要だ!」なんてこと言っていたわけです。
今思うと恥ずかしいですが、それが当時の私のアイデンティティでした。

当然、創造的破壊がイノベーションの言葉であるとは知る由もなく
何だか響きがよくって、知的で、その上で性に合う言葉だな〜なんて思っていました。

では、創造的破壊とはどんなケースか?
ビジネスの世界で見てみたいと思います。

ここでの創造的破壊はイノベーションによる新市場や新サービスの創造のことではなく
それらのイノベーションがもたらす新しい価値をどのようにして組織に取り込むのか
イノベーションを企業の変容にどう活かすのか、この視点での創造的破壊です。
DXはデジタル・トランスフォーメーションの略、デジタルによる変容ですから
いかにして社会で創出されるイノベーションとその機運を理解、咀嚼し、自社へインストールするか?
この考えがとても大事です。

チャットのケース

2010年代にLINEがコミュニケーション手段として台頭し
チャットによるコミュニケーションが時代を席巻します。
同時にビジネスの世界でもSlackやChatWorkが登場したわけですが
このときの保守的な方たちの反応は以下です。

  • メッセージを送るだけのオモチャみたいなアプリでしょ?
  • メールと何が違うの?大差ないでしょ?

この結果、導入が必要だというなら導入するけれども
今までのメール文化とそれに最適化された業務と文化を踏襲しつつ
チャットも取り入れてみる、というものです。

例えば、チャットアプリは使ってみるけれど
セキュリティが不安だから添付ファイルはメールで送ろう!とか
◯◯はメールで☆☆はチャットで、とか
今までの「やり方」に+ONするカタチで導入し、
複雑な運用ルールを用意するパターンです。

おそらく、殆どの企業でこのパターンが適用されがちです。
新しい価値、より効率的なものが誕生し、それを採択したにも関わらず
なぜか運用が複雑化し、仕事が減ったのか増えたのか、何だか謎な状態になる。
そして、いわゆるブルシット・ジョブ(クソ仕事)が生まれるのです。

IT→ICT→DXという変遷

IT→DXの変遷の前に、ICTという概念がありました。

ITは、Information Technology
DXは、Digital Transformation
ICTは、Information and Communication Technology

それぞれこういった英語の略称です。

このICTの概念が登場したとき
本当の意味でICTを理解できた方は一握りだったのではないでしょうか。
そんな私も悲しいかな理解できていなかった一人です。

ICTの概念はもはや少し古くなりましたが、
これを正しく理解すれば、DXの理解が進む可能性があると考えます。

  • ITの技術でCommunicationの方法が変わって、より手軽で円滑、便利になる。

多数派の理解はきっとこんな感じだったのではないでしょうか。
でも、違ったのです。

  • ITの技術でCommunicationの定義が変わって、人々の生活とビジネスの転換を迎える。

実はこれが正解だったのです。

ここに気づけた人と企業が少なかったと、
特に日本についてはそう言わざるを得ません。

社内のコミュニケーションが変わり、
社外とのコミュニケーション(すなわちマーケティング)も変わり、
そもそもの経営が変わる。

そういう「うねり」があったということです。

そしてこのタイミングで台頭したのがGAFAなのです。

Google、Apple、Facebook、Amazon、
この4大企業はITを駆使し新しいCommunicationの在り方を提案し、
人々の生活とビジネスの在り方を変えたのです。

そういう時代の一つの象徴的なイノベーションがチャット文化なのですが
その時流を読み取り、自社の成長を実現した企業は本当に一握りです。

本来議論すべきことは、
メールとチャットがどっちが良いか?ということではなく
私たちはコミュニケーションをどう再定義するのか?
というそもそもの根源的問いだったということです。

私も含めて、なんとも愚鈍と言いますか、頭が固いと言いますか、
でもこれが現実なのです。

破壊がない創造はDXではない

チャットを端緒に、ITからICTへの変容について触れましたが
ここで創造的破壊について言及しておきます。

破壊がない創造は、変容ではない(成長につながらない)ということ。
違う表現をすれば、教育学で言えばアンラーニングです。
今までの経験から最適化されたモデルを忘却する(捨てる)ということ。
武術的に見れば「型を捨てる」ということです。

根幹を「捨てる力」、「忘却する力」、これが肝要です。

これらがないと次のステージには進めない。
この感覚がDX、ひいては企業成長には欠かせません。
産みの苦しみと言っても良いかもしれませんね。

これが創造的破壊とDXの関係です。
次回はこのあたりのアンチパターンの例をもう少し示していきたいなと思います。

私たちはそんなDXを支援しています。

下記(ChatWork)よりお気軽にご相談ください。

https://www.chatwork.com/g/soudandx