甲南大学 経営学部 北居教授との「サステナブル中小企業論」今年も開講
お知らせ
— 経営を“学ぶ”から、経営者と“考える”へ —
甲南大学(兵庫県神戸市) 経営学部で開講される「サステナブル中小企業論(担当:北居明教授)」にて、今年も株式会社コンピュータ技研が授業のファシリテーションを担うこととなりました。中小企業のリアルな経営と大学教育をつなぐ当授業は、今年で4年目を迎えました。甲南大学 経営学部の実践科目として注目される本プログラムでは、4社の中小企業経営者が授業に参画し、中小企業の役割や働く意味を“経営の視点”から学ぶ、この独自の取り組みが今年もスタートしています。
はじめに
2022年にスタートした、甲南大学 経営学部・北居教授による実践型授業「サスティナブル中小企業論」が、今年で4年目を迎えました。
この授業では、学生が教室を飛び出し、“経営学の理論”と“現場の実学”を往復する学びに挑みます。
座学で学ぶ経営理論に加え、実際に経営者との対話や企業訪問を通じて、“企業を動かす人の想い”を体感しながら、働くこと・キャリアを自分ごととして捉えていくプログラムです。
学びのテーマ
授業全体を通じて、学生たちは次の3つの観点を交差させながら学びを深めていきます。
組織論(経営学) × 経営・経営者とは(実学) × 中小企業の存在意義
= 健全なキャリア感・就労感の醸成
単なる企業研究ではなく、社会の中で中小企業が果たす役割や、働く意味を問い直す探究型の学びです。

今年の参加企業
今年も昨年に引き続き、地域や社会に根ざして挑戦を続ける中小企業4社が参画しました。
それぞれが異なる領域で「らしさ」を発揮しながら、持続可能な経営に取り組んでいます。
| 業種 | 企業名 |
| デザイン | アコーダー株式会社 |
| 介護・医療 | 株式会社アーチ在宅リハビリテーション研究所 |
| 通信インフラ | 協和テクノロジィズ株式会社 |
| IT | 株式会社コンピュータ技研 |
学生たちはこの4社の中から関心のある企業を選び、チームを組んで**PBL形式(Project Based Learning)**で各社の課題解決に取り組みます。
学びのステップ
今後の授業スケジュールでは、「知る → 訪問する →考える → 伝える」というサイクルを繰り返しながら、理論と実践の接点を探っていきます。
| 回 | 日程 | テーマ | 概要 |
| Day1 | 11/6 | 企業を知る | 経営者による会社紹介・学生の企業選定 |
| Day2 | 11/13 | 経営者の考えを知る | 経営者から会社の特徴や課題をinput※スタディツアー(会社訪問) |
| Day3 | 11/27 | 中小企業を知る | 社会における中小企業の役割を学ぶ |
| Day4 | 12/11 | 会社の現状を知る | 社員目線での会社のリアルを知る※スタディツアー(現場訪問) |
| Day5 | 12/18 | 考える・ダイアログ | チームで課題・仮説を検討 |
| Day6 | 1/8 | プレゼンテーション | 学生による最終発表 |
| Day7 | 1/16 | 最初の一歩 | ※スタディツアー(最終訪問) |
経営者の声(抜粋)
「今年で4年目の参加となりますが、これまで毎年学生さんから多くの刺激をいただいています。学生さんの言動から私たちが学ばせていただくことも多く、今年も楽しみです。」
— 株式会社アーチ在宅リハビリテーション研究所 代表取締役 恵濃様
学生の声(抜粋)
「昨年この授業を履修していた友人から「面白いから履修したほうがいいよ」と薦められ、受講しました」
「以前、北居先生の授業を受講していましたが、その内容がとても面白く、また先生の授業を履修したいと思い、参加しました」
第1回授業レポート
11月6日(月)の初回授業では、4社の経営者が一堂に会し、それぞれの事業の背景・理念・挑戦について学生たちに直接語りました。
「なぜこの仕事をしているのか」
「何を大切に経営をしているのか」
「中小企業だからこそ生み出せる価値とは何か」
経営者たちの言葉に、学生たちは真剣な眼差しで耳を傾け、メモを取りながら自らの関心や将来像を重ね合わせていました。
授業の後半では、学生が最も惹かれた企業を選び、いよいよチーム編成が決定。
次回はそれぞれの企業を訪問し、現場のリアルに触れるスタディツアーを実施します。
おわりに
「サステナブル中小企業論」は、学生と企業が互いに学び合う場。
学生にとっては“社会のリアル”を知る時間、企業にとっては”若者からの素直な意見”に向き合う時間です。
授業の中では様々なworkも実施していく予定ですが、学生や経営者の意見を受けて即興で繰り広げられる北居教授の経営学論議もこの授業の目玉となっています。
これから約3か月、学生たちの探究と企業の物語が交差しながら、新しい学びの風景が描かれていきます。



