【第9回ベテラン社員インタビュー前編】“技術を極める”から、“人を育てる”へ【吉田克也さん】
社員インタビュー
Diamond
こんにちは、入社6年目の岩藤です。
老舗IT企業でありながら、新しい挑戦を続ける 世界に「0」をONする会社(以降、C.T.Lと表記)。
この連載では、長年C.T.Lを支えてきたベテラン社員の方々にお話を伺い、その人が大切にしてきた仕事観や価値観を紐解いていきます。
今回お話を伺ったのは、ネットワーク・セキュリティ・端末管理など幅広いインフラ領域を担当し、現在は10名規模の現場を率いる吉田さん。
40年近いキャリアを持ちながら、今なお「学び続ける姿勢」を持ち続けている方です。
お話を伺う中で強く感じたのは、
“技術力”だけではなく、“どう人と向き合うか”を徹底的に考え抜いてきた方なのだということでした。
<人物紹介>
吉田克也さん
部署:パブリックソリューショングループ
出身:大阪府
強み:戦略性、個別化、回復志向、着想、収集心
趣味:トライアスロン、スキー

<吉田さんの経歴、CTLへの入社経緯>
吉田さんは、C.T.Lへ入社する前に3社(すべてIT企業)を経験しています。
高校を卒業し、最初の会社は7年間在籍。
技術の基礎を築き、さらにC言語を極めたと言えるほど自信も付けたそうです。
しかし大阪の仕事が減り東京案件が中心になっていったことから、「大阪で仕事がしたい」という想いを軸に転職を決意。
そして転職した2,3社目では人間関係や職場環境に違和感を抱き、再び転職を考えるようになります。
そんな中で出会ったのが、C.T.Lでした。
当時は個人事業主として独立する選択肢もあり、実際に高単価案件の声もかかっていたそうです。
それでも最終的にC.T.Lを選んだ理由は、
「面接官の人柄」でした。
こうして4社目として入社し、勤続年数はまもなく30年を迎えます。
現在も10名ほどのチームを抱え、リーダーとして前線で活躍されています。

<「会社で一番の技術者になる」――貫いた自らの姿勢>
若手時代、吉田さんはUnix上で動くGUIメールシステムの開発に取り組みます。
今では当たり前になったGUI操作も、当時はまだ一般的ではなく、
表示部分まで含めて自前で作る必要がありました。
しかも使用していたのはC言語。
処理が重くなればすぐにフリーズするような世界です。
その中で、吉田さんは徹底的にデバッグを繰り返し、
“軽く動くシステム”を実現していきました。
仕事以外の時間でもIT技術の勉強。
給料のほとんどを、本や機材、勉強代につぎ込んでいたとのこと。
「会社で一番の技術者になる」
そんな気概で、昼も夜も技術と向き合っていたといいます。
私はこの話を聞きながら、
「努力」という言葉では足りない熱量を感じました。
“好きだからやる”というより、
“極めたいからやる”。
その姿勢が、今の吉田さんの土台を作っているのだと思います。
特に印象的だったのは、吉田さんのこの言葉です。
「技術を教えてもらったことはない。
自分で調べ尽くしてきた。
自分の足で歩いてきた。」
吉田さんの姿勢や仕事人生そのものが詰まっているように感じました。

<「技術だけでは仕事はできない」と気づいた瞬間>
その後、吉田さんは汎用機エミュレータ開発にも携わります。
英語しかない技術書を読み解きながらJavaを学び、
オブジェクト指向の概念を理解し、システムを構築していったそうです。
しかし、この仕事で吉田さんは大きな気づきを得ます。
「1人でできることには限界がある」
どれだけ技術力が高くても、
1人で回せるのは“3人分くらい”が限界。
そこから、
「どのようにチームを作るか」
「誰に何を任せるか」
「任せたうえで、どのように品質を守るか」
を考えるようになったといいます。
当時の吉田さんは28歳。
ここが、吉田さんにとって大きな転換点でした。
技術者としてだけでなく、“組織として成果を出す”という視点を持ち始めたのです。
当時5名のチームを推進する中で、作業ごとに得意な方に優先して回し、
バグやリスクをチームとして防ぐためのフォローを行い品質維持をされたそうです。
「チームで働くなら馴れ合いではなく、役割分担をし仕事が回る体制を考える」
この経験が現在の吉田さんの価値観を築き上げました。

<「人を育てる」とは、“自分の都合の良い人”を作ることではない>
現在の現場では、約10名をまとめるリーダーとして働かれています。
10名にまで増員できたその背景には、
セキュリティ、端末、ネットワーク――
複数領域を横断して対応してきた実績、他社範囲のフォロー。
何年間もかけて積み上げてきた信頼がありました。
そしてもう一つ、強く印象に残ったのが“育成”への考え方です。
吉田さんは、同じことを何度も何度も伝えるそうです。
一見すると「点」に見える知識を、
相手の中で「線」に変えてもらうため。
さらに、
「次、何しようと思ってる?」
と問いかけることで、
相手がどこまで理解できているかを確認しているといいます。
単に“答えを教える”のではなく、“考え方”を渡す。
私はこの話を聞きながら、
「育成」という言葉の解像度が一段上がった感覚がありました。
さらに、
「自分の技術仕事だけなら自己満足の世界だが、
リーダーという立場では、お客さんと交渉しながら、
限られた金額や期間の中で、どこまで価値を提供するかも考える。
年齢の上も下も関係なく、チームメンバーの良いところを見極める。」
こうした意識で日々仕事をされているそうです。
そして、
「PJが終わったときに各メンバーが『伸びている』と感じてもらえるかどうか。
自分に都合の良い子ではなく、どこでも生きる人に育てられているか。
特に、リーダーが自己都合のために人の成長を考えると、その現場・その仕事しかできない人になる。それでは絶対値は伸びない。」
「リーダーは自己研鑽の延長に、周囲のメンバーがいる。」
吉田さんの持つリーダー観は、
人との向き合い方を考え抜き他者の成長を重視する、理想的なリーダーの形の一つだと感じました。

<上に立つ者は”自分が優秀”だと思うな>
吉田さんが大切にしている価値観の中で、特に印象的だった言葉があります。
それは、
「上に立つ者は”自分が優秀”だと思うな」
「リーダーの器は、自分以上の人を作れるか」
会社のキャパは社長のキャパ。
部のキャパは部長のキャパ。
普通の人だと自分以下の人しか作れない。
リーダーが自分が優秀だと思ってしまうと、自分のできることだけを人に教える。
だから自分以上の人を作るには、
「自分自身を冷静に分析し、自分ができない分野を人に委譲して人を伸ばす。
自分にない強みを持つ人を伸ばす。」
のだと。
その考え方は、単なるマネジメント論ではなく、
“組織が強くなる本質”なのだと感じました。
個性、強みに重きをおくC.T.Lの考え方ともマッチしており、
私もチームメンバーの個性を尖らせて、最大値を大きくしたいと強く感じました。
<最後に>
インタビューを通して感じたのは、
吉田さんは自分に厳しく、そして決して感情論では語らず、“静かに熱い人”だということです。
言葉の奥には、何十年も積み重ねてきた試行錯誤と覚悟がありました。
「自分で考えること」
「自分の足で歩くこと」
「できない自分を認め続けること」
それらを愚直に積み重ねてきたからこそ、今の吉田さんの言葉には、重みがあるのだと思います。
後編では、そんな吉田さんが考える
「若手への想い」
「C.T.Lの変化」
そして「世界に0をONする」の解釈について、さらに深く伺っていきます。
Diamond
若手がやりたいと言ったことをやらせてもらえる、そんな会社です。
仕事はもちろん、部活動や社員インタビューもやってます。



