【第3回ベテラン社員インタビュー前編】責任感が原動力。静かに熱い20年目の背中【大串愛さん編】
社員インタビュー

こんにちは!
入社5年目の岩藤と申します。
老舗IT企業でありながらも新たな挑戦を続ける株式会社コンピュータ技研(以降、C.T.Lと表記)を支えるベテラン社員にお話を伺い、ベテラン社員が持っている仕事への想い、C.T.Lへの想いを紐解いていきます。
今回はシリーズ3回目。
深い責任感と着実に積み上げてきた経験をお持ちの大串愛さんに、インタビューをさせて頂きました。
前・後編の二部構成。
前編では大串さんがこれまで経験されたお仕事の話や、仕事で大切にしていることを伺います。
<人物紹介>
大串愛さん
部署:ERPシステムソリューショングループ
出身:東京
強み:調和性、アレンジ、分析思考、責任感、慎重さ
趣味:ライブ参戦、韓国ドラマ鑑賞、韓国の俳優さんのファンミーティング

<C.T.Lに入社した時期と、現在の仕事>
──よろしくお願いします!はじめにC.T.Lに入社された時期を教えてください。
2006年に新卒で入社しまして、今年で20年目になります。
今も同期は2名所属しています。
──現在はどんなお仕事を担当されているのですか?
今は10名以上のチームで、医薬系企業のSAP会計モジュール導入プロジェクトに携わっています。
2023年10月から要件定義を始めて、2025年7月の稼働に向けて準備を進めているところです。
──人数が多く、大規模プロジェクトなのですね。
そうですね。
現在は本番移行事前検証のフェーズで、これまでに移行リハーサルを3回行ってきました。
最初は移行元システムの残高と移行後のSAP残高が合わないといった課題もありましたが、現在は改善されています。
──課題を乗り越え、今は順調に進んでいるんですね!

<過去に経験した仕事と、学んだこと>
──過去の仕事の中で、印象に残っているプロジェクト3つを教えてください。
① SAP導入プロジェクトでの初コンサル経験(2009〜2011年)
1つ目は、初めてSAPのコンサルとして要件定義から稼働後の保守までを担当したプロジェクトです。
当時はまだ二次開発として簡単な修正を担当していた頃で、上司のもとでSAPの構成や考え方を学んでいました。
その時期にアサインされたプロジェクトで、初めてお客様と会話して要件を詰め、Fit & Gap(システム導入時に、導入するパッケージの機能と、自社の業務要件がどの程度適合しているかを分析する手法)を見極めていく経験をしました。
──初めてお客様の前に立って要件をヒアリングする経験は大きいですね。
初めてのことばかりで緊張もありました。
お客様の現在の業務をヒアリングして、SAP標準機能、既存機能での実現性を確認し、Gapのある部分は業務に合わせて機能を作りこむ。
そうしたSAP導入の流れを一通り経験し、今後の仕事に大きく生きる経験になりました。
② 大阪長期出張での個社展開プロジェクト(2014年頃〜コロナ前)
2つ目は、大阪出張をして経験してきた複数のプロジェクトです。
──大阪出張されてたんですね。
コロナ前まで行ってましたよ。
5名ほその少人数で参画することもあり、自分自身の責任範囲が広がる経験でした。
──具体的にはどのような仕事をされていたんですか?
あるPJで、別の会社から1つの工場を買い、本社が使用しているSAPをその工場でも導入するというものがありました。
会社によって会計基準が異なりますので、固定資産をどのように移行するのか、会計士さんにもチェックしてもらいながら、移行を進めました。
自分の考えを反映させる場面が多く、「自分の出す案に自信を持てるようになってきた」と実感できるようになりましたよ。
──少人数だからこそご自身の発言や成果物に対して、責任感が強まったのですね!
③ 運輸会社の会計テンプレ統合プロジェクト(数年前)
3つ目は初めてチームリーダを任され、15名ほどの体制で要件定義から本番稼働までを担当したPJです。
大阪の案件でも後輩はいましたが、直接面倒を見る役割ではありませんでした。そのためこのプロジェクトは、リーダーとして成長する経験になりました。
──初めてのリーダーでは何を意識されたのですか?
「自分が手を動かすのではなく、後輩にタスクを渡して育てていくこと」です。特に若手が成長できるように割り振ることを意識しました。
リーダーとしての動き方を学ぶ貴重な経験でしたね。
──人数も多くなるなか、若手育成もしながらプロジェクトを進めることが出来たのですね!

<これまでの経験で培った仕事観>
──仕事の中で苦しかった経験はありますか?
SAPで初めてのコンサル案件が終わった後、開発にも挑戦してみようと詳細設計・開発の案件を受け持ったことがありました。
しかし期間内に完了できず、先輩に巻き取ってもらったのです。
──それは苦しいですね…。どのように乗り越えたのですか?
対策としてロジカルシンキングの本を読んだり既存の機能を研究したりして、次に活かそうと努めました。
開発力が上がるきっかけです。
──大切な経験ですね。
反対に、仕事で嬉しかったことはありますか?
お客様から感謝や信頼を感じる言葉をもらえた時です。
お客様への導入説明や質問対応を通じて「ありがとう」と言っていただけたり、会議の中で名指しで質問されるようになったとき、(私なら解決してくれそうと思ってくれた。信頼されているんだな)と実感して、嬉しかったですね。
──大串さんの仕事への姿勢の賜物ですね。

──続いて、仕事で大切にしていることを教えてください。
プロとしての自覚を持つことです。
「自信を持ってアウトプットできているか」、「参考にしている情報は正しいか」、「わからないときの質問の質はどうか」など、自分の仕事に責任を持つことを意識しています。
また、情報のタイムリーさも大切です。
ユーザーからの要望に対してじっくり1ヶ月かけて質の高い資料を出すより、粗くても翌日に資料を出す方が喜ばれる場面も多いですから。
──プロとしての自覚と情報のタイムリーさ、大変勉強になります。
若手に伝えたいことはございますか?
「自分はまだ若手だから…」ではなく、一人のプロとして自覚を持ってほしいですね。
経験の浅さは当然あるけれど、「わからない」で終わらせず、自分で調べて、前に経験したことを活かして行動してほしいなと思います。
──私も意識していきます!
前編最後に、大串さんの仕事の原動力は何ですか?
私は元々モチベーションが常に高いタイプではないんです。
でも「やらなければいけないからやる」、つまり”責任感”が原動力になっています。
また、チームメンバーとの関係が良いと自然と「頑張ろう」という気持ちにもなれますね。
<最後に>
前編はここまでです。
“プロとして”お客様に高い品質で提供するために、期限内に完了出来なかったという失敗も糧にして仕事に向き合う姿が印象的でした。
仕事への”責任感”が言葉の一つ一つに滲み出ています。
若手に向けた言葉も、私自身も今すぐに意識して実践して行こうと感じました。
後編は大串さんが感じるC.T.Lの変化や、今後への想いを中心に伺います。
後編は5月下旬に公開です。お楽しみに!

若手がやりたいと言ったことをやらせてもらえる、そんな会社です。
仕事はもちろん、部活動や社員インタビューもやってます。