甲南大学 経営学部 北居教授との「サステナブル中小企業論」第3回目授業「中小企業の存在意義」を実施
お知らせ
— 経営を“学ぶ”から、経営者と“考える”へ —
甲南大学(兵庫県神戸市) 経営学部で開講される「サステナブル中小企業論(担当:北居明教授)」にて、今年も株式会社コンピュータ技研が授業のファシリテーションを担うこととなりました。中小企業のリアルな経営と大学教育をつなぐ当授業は、今年で4年目を迎えました。甲南大学 経営学部の実践科目として注目される本プログラムでは、4社の中小企業経営者が授業に参画し、中小企業の役割や働く意味を“経営の視点”から学びます。今回はその第3回目授業の様子をお伝えします。
第3回授業レポート
中小企業の存在意義とは?
第3回授業では、株式会社コンピュータ技研 代表 松井による講義と、学生・経営者が一緒に取り組む探究ワークを通じて、地域社会を支える中小企業の本質に迫りました。
第3回授業(11/27実施):「中小企業の存在意義」
今回は、株式会社コンピュータ技研 代表取締役・松井佑介が登壇し、
日本経済における中小企業の役割と、今後求められる姿について講義を行いました。
主なインプット内容
学生は講義を通じて、次のような視点から中小企業を捉え直しました。
- 中小企業待望論・中小企業不要論
社会・行政から、中小企業に寄せられる多様な見方を比較しながら理解。 - 中小企業基本法に記載の “21世紀の中小企業像”
時代に応じて変化する中小企業への期待や役割について学ぶ。
ただの企業研究に終わらず、「そもそも中小企業とは何か」「社会にとってどんな存在か」という根源的問いに触れる時間となりました。

経営者×学生で取り組むワーク
本授業では、インプットを「聞いて終わり」にせず、
経営者と学生が同じテーブルで考える“探究ワーク”を実施しました。
実施した主なワーク
- 中小企業のイメージを書き出す(付箋ワーク)
学生それぞれが持つイメージを“言語化”し、共通点や違いを共有。

- 魅力的な会社とは?「〇〇がある/〇〇がない」観点で整理
企業としての魅力を“構造で捉える視点”を育むワーク。 - 全知全能のAI北居先生への「問いかけセッション」
ここまでのインプット・ワークを踏まえて、
北居教授に扮したAIモードに学生が次々と問いを投げかけ、
学生たちはAIの回答に向き合いながら理解を深めるユニークな探究時間。


- 魅力的な会社を “川柳” で表現する
授業の最後は、学びの本質を17音に凝縮して表現。
学生同士で共有し合い、互いの視点の違いに触れる機会となりました。

ただ知識が増えるだけでなく、「考え続ける姿勢」が育つ回となりました。
次回(第4回)の予告
「社員インタビュー:若手社員・ベテラン社員から現場のリアルを聞く」
次回は選択した企業を再び訪問し、実際に働く若手・ベテラン社員へのインタビューを実施します。
経営者からのインプットや中小企業の存在意義を踏まえ、「現場の声」から組織のリアルをとらえる重要な回となります。
おわりに
第3回を通じて、学生たちは“中小企業をどう見るか”という原点に立ち返りながら、
企業への理解を理論と実践の両側から深めています。
インプットとワークを往復することで、学生たちの視野や問いは確実に広がり始めています。
引き続き、授業の様子をお届けしていきます。
次回授業(第4回)のテーマ
「会社の現状を知る」
第2回では企業を訪問し、経営者から会社の現状や課題についてインプットしました。
第4回目となる次回は、あらためて各企業に訪問し、若手社員やベテラン社員から見た、会社のリアルな現状を学びます。
【授業全体の位置づけ(前回レポートからの再掲)】
サステナブル中小企業論は2022年にスタートし、今年で4年目を迎えました。
学生は以下を往復することで、健全なキャリア感・就労観を育んでいきます。
- 経営学(理論)
- 経営者からの実学
- 中小企業の存在意義




