新人研修は誰のためのもの?

研修

EVANGELIST

春の風物詩、新人研修。コンピュータ技研もそうであるように、このブログを書いている今も多くの会社で新人研修が実施されていることでしょう。では新人研修で学びを獲ている人とは誰なのでしょうか?

こんにちは。コンピュータ技研のエヴァンです。
今日はコンピュータ技研の新人研修について書いていきたいと思います!

世の中には多くの研修がありますが、それは次のような2種類に分けることができます。

  1. 社外研修
  2. 社内研修

①社外研修。こちらの研修は研修会社などがサービスと提供している研修に参加するタイプです。
講師は研修会社に所属している人が担当します。研修を外注する、と表現することもあります。

②社内研修。こちらは自社内で研修を企画から構築・実施までを担うタイプです。研修の講師ももちろん社内の人間が担うことになります。研修を内製化している、と表現することもあります。

ではコンピュータ技研の新人研修はどちらの実施形式か。
ズバリ、②社内研修となります。
そして、コンピュータ技研には新人研修の他にいろんな研修がありますが、その大部分を社内研修で実施しています。

研修を内製化するメリット

このままだと「へぇ〜」という言葉だけで終わりそうなので、研修を社内研修、すなわち内製化するメリットを3つ。ここからは書いていきたいと思います。

研修を内製化する大きなメリットは1つ目は、参加者に学んでもらいたいこと(=会社の課題)にダイレクトにアプローチできる。ということです。

社外研修は「公開講座」という、いろんな企業から参加者を募集する形式で開催されることが多いです。
もちろんこの形式にもメリットはあって、他社の人間から刺激を受けることができるということも、その一つです。

一方で、様々な環境の人間が参加するため、研修の内容も一般化されてしまいがちなのです。そうすると「本当に参加者に学んでもらいたいことを学んでもらえるか」と問われると、その点では難しさが出てきます。
参加している人間の所属している会社が違えば、業界も違ったりもする。そうすると、抱えている課題が違うことは想像できますよね。

しかし、研修を内製化することで、このデメリットは解消できます。研修を企画・実施するのは、会社の課題、そしてその背景を理解している社内の人間です。だからこそ課題にダイレクトに届く研修を実施することができるのです。

研修内製化のメリット、2つ目は学ぶ意味や意義を明確にしやすい。という点です。
学ぶ意味や意義を社会的な観点だけでなく、社内的な観点で伝えられることも大きなメリットだと思います。
社内的観点とは、「うちのビジョンはこうで、この研修はビジョンを追求するうえでこんな意味があるよ」といったようなモノです。
学ぶ意味や意義を理解するというのは研修においてとても大切です。それを理解した状態で研修が実施できる。といのも大きなメリットの一つではないでしょうか。

研修内製化のメリット、3つ目は講師側も学びを得ることができる。という点です。
研修を実施するということは、伝えるべき内容を講師自身が体系的に理解し、それを自分なりに言語化しておく必要があります。逆に、講師を担当することで、その準備段階において、知識が体系化され、言語化していく機会が得られるということです。
研修を外注すると、この知識の体系化・言語化の機会が失われてしまいます。これって結構大きな損失だと思いませんか?
また、準備段階においては、「この研修をやる意味や意義」と社会的観点。そして社内的な観点の双方から向き合い、自分に問いかけます。研修を外注するとその問いかけの機会、考える機会すら手放すことになりうるのです。

講師側が得られる学びは準備段階だけでなく、実施時にももちろんあります。
研修中には様々な質問が参加者から飛び交います。ときにはその質問の答えを一緒に考えながら成長していく。それも研修の醍醐味だと思います。

研修を内製化するということは、準備段階と実施時における講師側の学びも社内に取り込むことができる。ということです。
タイトルに「新人研修は誰のためのもの?」という問いを立てましたが、「新人研修は先輩社員ためのもの」でもあるのです。

コンピュータ技研はなぜ研修を内製化できるのか

コンピュータ技研ではコロナをきっかけに研修の内製化が一気に進みました。この数年の間にコンテンツは磨かれ、想いと一緒に後輩たちに引き継がれています。

ではなぜコンピュータ技研では研修を内製化できているのでしょうか?

研修の講師を担当する間やその準備期間、SE業務を離れることになりますので、プロジェクト・マネジメントがうまくできている。そんなことも言えるかもしれません。
ポイントとして大きいのは、研修を内製化することに価値を感じている人たちが一定数存在し、それを応援してくれる会社文化やオーナーシップ制度があるからではないでしょうか。

研修を内製化し、講師を担当することが仲間の成長につながる。彼ら彼女らのキャリアにとって意味のある機会になる。
そんなイメージを社内で共有できている。そんなふうなことも言えそうです。

そう考えると、研修を内製化すると言っても一朝一夕で実現できるようなものではないのかもしれません。
コンピュータ技研だからこそ「新人研修を先輩のためのもの」にもできている。そんなことも言える気がしてきました。

さいごに

私はコンピュータ技研が2社目の会社ですが、前の会社ではすべての研修が社外研修でした。
コンピュータ技研に来て、自分自身も研修の講師を担当するようになり、今回書き記した研修内製化の良さをとても感じています。
参加者も講師も共に研修を通じて学び、その学びが社内で循環し、それが社会への貢献につながっていく。私たちは意識的にも無意識的にも、そんな組織をデザインしてきたのかもしれません。

今回は研修を内製化するメリットを書いてきましたが、もちろん社外研修にもいろんなメリットがあります。研修の内容によっては社外研修の方が効果を発揮しやすものもあるでしょう。
いずれにせよ、その研修を実施する意味や意義を問いかける、そんなことが大切なのではないでしょうか。

End

EVANGELIST

Hubなマングースで哲学するエバンジェリスト。会社の理念や文化、会社の新サービスや新しい取り組みについて社内外に伝える。伝えることを通してコンピュータ技研の関係人口を増やしていく役割を担っています。その中には採用活動も含まれます。また、ソーシャル・ビジネスのプロモーションも担当しています。これらの役割を通じて、会社のビジョンと人、人とモノや情報など、様々な事柄をつなぐHubとなることが目標です。
業務外でも会社のメンバーと過ごす事も多いです。平日に朝活をしたり、業務後にジムで鍛えたり、ラーメンを食べたり、ビールを飲んだり。休日では一緒に街ブラを楽しんだり、ラーメンを食べたり、ビールを飲んだり。(さいごは結局飲みます)
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