オタク考(27歳、社員Y)

社員の日常

先日、映画「ロボジー」を見てきました。
家電メーカーの窓際社員3人が、
ワンマン社長の命令で二足歩行ロボットを開発するも、
ロボット博直前でまさかの大破。
追い詰められた3人はなんと、
ロボットの中におじいちゃんを入れて
誤魔化そうとするが・・・
という感じで始まるコメディ映画です。
最近の私的イチオシ個性派女優、吉高由里子の活躍が
たっぷりと見られるので大変オススメです。
詳しいストーリーについては是非劇場で堪能していただきたいのですが、
一つだけ、とても好きなシーンを紹介したいと思います。
それは、吉高由里子演じるロボットオタク女子大生、
佐々木葉子の通う大学で、学生達が集まって
二足歩行ロボットの設計を考え出していくというシーンです。
ロボットオタク学生達の間で、
『3軸加速度ジャイロセンサ』だの『ハーモニックドライヴ』だの、
訳の分からない言葉の応酬が続き、
「ああでもない、こうでもない」と議論を交わし、
門外漢は完全に置き去り状態。
でもその様子が凄く’熱い’。
誰も彼もが偏った情熱を偏った対象に目一杯ぶつけていて、
非常にエネルギッシュな場面でした。
開発現場に身を置く者としては、
こういう生産的なオタク集団に非常に憧れるのです。
オタクというのは、特別優れた能力がなくても、
普通、人が色んな事に振り分けている情熱だとかモチベーションだとかを、
一点集中で注ぎ込むものだから、
自分のホームグラウンドに限って凄い力を発揮出来るんだと思うんです。
限られた自分の能力を効率的に投資しているわけです。
選択と集中ですよ。
実に合理的。
特定の分野でのみ
異常なまでの行動力を発揮し、
他の追随を許さない知識を身に付け、
オタク仲間達とキャッキャ言いながら何かやってるなー
と思ってたら何か凄いものが出来上がっている。
そんな生産性のあるオタクになってみたいものです。
そしてガイアの夜明とかに出てみたい。